自転車のチェーン交換をしているでしょうか?きちんとメンテナンスをしないと、故障の原因になりますから注意しましょう。今回は自転車のチェーン交換にスポットを当て、料金の相場や、自分でやる方法などを紹介していきます。自転車のメンテナンスの参考にしてみてください。

目次
自転車のチェーン交換は必要なのか?
年に1回は自転車のチェーン交換をした方が良い
通勤や通学に自転車を利用されている方も多いと思いますが、チェーン交換はしているでしょうか?自転車のタイヤがパンクをすれば修理に出しますが、あまりチェーン交換をするという方は多くないかもしれません。自転車のチェーンは定期的な交換が必要です。基本的には、1年に1回の交換が推奨されています。
なぜ自転車のチェーン交換をした方が良いのか?
自転車に乗っていてチェーンが切れたという経験をされる方は、あまり多くありません。一般的に自転車のチェーンは古くなったからすぐに切れてしまうような製品ではないのです。では、頑丈なのにどうして自転車のチェーン交換は必要になってくるのでしょうか?
自転車に長く乗っていると、チェーンが伸びてしまう
自転車のチェーンの交換が必要な理由は、チェーンが伸びてしまうためです。少し細かく言うと、チェーンが伸びると、チェーンのコマとコマの隙間が広がってしまいます。こうなると、どのようなことが起きるのでしょうか?チェーンのコマが伸びてしまうと、スプロケット(チェーンを回転させるための歯車)にしっかりかからないため、ペダルで漕いだ力が上手く伝わらないのです。
変速ギアのある自転車を利用している場合、チェーンはかなり重要です。チェーンのコマが伸びると、ギアの板にしっかりとかみ合わなくなります。このような状態では、歯飛しやすくなったり、フロントギアに入りにくくなったり、故障の原因になります。以上のことから、定期的に自転車のチェーン交換をおすすめします。
自転車のチェーンの交換は、どうやって見極めるのか?
基本的に、自転車のチェーン交換は1年に1回交換するか、頻繁に乗る方であれば、3,000㎞を走ったのを目安にして交換すると良いでしょう。とはいうものの、具体的にチェーンが使えるかどうかは、どのように判断すれば良いのでしょうか?自転車のチェーン交換の2つの確認方法を紹介します。
自転車のチェーンをねじってみる
通常のチェーンは多少ねじれるのは当たり前です。ですが、180度近くねじれしまうのなら要注意です。このような場合は、チェーンの交換時期にきていると考えてよいでしょう。自転車に乗って、1年くらい経ったかなと思った時は、一度チェーンをねじってみましょう。あくまで目安ですが、ねじれがひどい場合は、交換してあげましょう。
チェーン伸びチェッカーを使ってみる
チェーン伸びチェッカーを知っているでしょうか?こちらのアイテムは、チェーンの寿命を診断してくれます。チェッカーのツメをチェーンに挿してみて、ツメが挿しきらなければ、まだ使えます。逆に完全に挿せるのならチェーンが伸びてしまった証拠です。この時は、自転車のチェーン交換をした方が良いと言えます。
交換するチェーンは、何を選んでも良いわけではない
自転車のチェーンは変速機のありなし、速数、グレードによって、専用のものが決まっています。簡単に言うと、シティサイクル用の自転車のチェーンに、ロードバイクのチェーンは使えません。チェーンがどれくらいの長さなのか調べ、適合するチェーンを購入するようにしましょう。
自転車のチェーン交換の相場は、どのくらいなのか?
自転車のグレードによって、チェーン交換料金は変わってくる
自転車のチェーン交換の方法が分からない。自分では少し難しい。このような場合には、自転車屋さんに修理を依頼することになります。この時の料金相場はいくらくらいなのでしょうか?自転車のチェーン交換の料金は、チェーンや自転車のグレードによって変わってきます。
簡単に例を出しますと、シティサイクル用の自転車の場合、チェーンの相場は1,000~2,000円前後です。マウンテンバイクの場合は、少し上がって、料金2,000~3,000円程度。最上級のグレードになると、チェーン交換だけで4,000円以上かかる場合もあります。自分ではなく、お店に修理に出す時、上記で紹介したチェーン代金に、工賃がかかってくることになります。
チェーン交換の工賃は、どのくらいなのか?
自転車のチェーン交換の工賃の料金相場は、1,000~2,000円程度です。通常のシティサイクル用の自転車なら、大体5,000円くらいでチェーン交換が可能です。チェーン交換の方法が分からない場合や、自分ではできないという場合は、この辺りの料金を考えておくと良いでしょう。また、お店によって若干の差があるので、実際に修理に出すお店に聞いてみましょう。
自転車のチェーンカバーによって、交換料金が変わる場合もある
自転車にはチェーンをカバーする「チェーンカバー」がついています。これはチェーンについてオイルや汚れなどが、衣類につかないようにするための配慮です。また、チェーンの部分に靴紐が絡まってしまわないようにする目的もあります。チェーンカバーには全体を覆う「フルカバー」と、部分的に覆う「ハーフケース」の2種類があります。
ハーフケースの場合、料金相場が1,000円から1,500円程度になり、フルカバーになりますと、1,500円から2,200円程度になり、フルカバータイプの方が、少し高い価格になっています。自転車屋さんによっては、工賃込みの場合もありますし、ハーフケース、フルカバー、どちらであっても料金は一律の場合があります。
自転車のチェーン交換を自分でやってみる方法とは?
自分でチェーン交換する際に必要になるもの
自分でチェーン交換をする方法を紹介しましょう。その前に、必要となる道具をご紹介します。まず、①お使いの自転車に適合したチェーン。②チェーンカッター。③作業用グローブ。④床を保護する段ボールや新聞紙。この4つを準備しましょう。チェーンは自転車屋でも売っていますが、Amazonなどの通販サイトでも手に入ります。
チェーンカッターは必ず必要になるので、準備しましょう。こちらは自転車のチェーンを切ったり繋いだりする道具です。Amazonや自転車屋さんで手に入ります。値段はそれほど高くありません。料金はだいたい1,000円前後になります。おすすめはグリップが大きいタイプを選ぶことです。このようなタイプは自分でも作業がしやすくおすすめです。
チェーンをカットしよう
ギアのある自転車の場合、チェーンの位置は前後共に一番大きいギアに合わせておきます。チェーンのネジを最大まで緩めて、チェーンカッターを奥までしっかりセットしましょう。セットができたら、後はグリグリとカッターのネジを締めていきます。途中でネジが固くなりますが、そのまま締めていきましょう。
チェーンカッターのネジを締めていくと、途中でチェーンが切れます。中から小さなパーツが出てきますが、これはコネクターといって、捨ててしまっても問題ありません。自転車のチェーンが切れたら、古いチェーンは取り外します。この時、一方の端を持って引っ張ると、簡単にチェーンが外せます。
新しいものと古いチェーンを並べみよう
新しいチェーンを用意したら、古いチェーンと並べてみます。これは何をしているのかというと、チェーン同士を合わせて同じ長さにしているのです。自転車のチェーンの八の字型のパーツを「リンク」と呼んでいますが、このリンクの数を合わせれば、新しいチェーンを同じ長さにできるのです。
リンクを合わせてみると、新しい方のチェーンが長いはずです。古いチェーンをカットした時と同様の方法で、長さを合わせてカットしましょう。一度カットすると元には戻せないので、切るチェーンの終点に油性マジックなどで印をつけておくとスムーズに作業を進められます。
自転車のチェーンを装着させよう
自転車のチェーンを取り付けてみましょう。チェーンの始点と終点を合わせてみます。自転車の後方にチェーンが引っ張られる場合は、チェーンが長く、前方に引っ張られる場合は、チェーンが短い状態です。きちんとチェーンを装着できたら、今度はチェーンを繋いでいきます。
チェーンを繋いでみよう
新品のチェーンには、チェーンを繋ぐパーツである「コネクティングピン」がついています。こちらのパーツを使って、自転車のチェーンを繋いでいくのです。チェーン同士を引っ張り、穴を合わせて、そこにコネクティングピンを差し込みます。
ピンを差しこんだら、チェーンを切る時と同様に、カッターの奥にしっかりとチェーンをセットし、ネジを締めあげていきます。ピンが途中で折れないように注意しながら行いましょう。無事奥まで差し込めたら、ピンの上部がチェーンから出ているので、こちらをペンチなどで折ってしまい、完了です。
自転車のチェーンを、長持ちさせるためのお手入れとは?
オイルを塗りつけるのが一番のお手入れ!
古くなったチェーンは交換する必要がありますが、なるべくなら、長く使いたいものです。どのようなお手入れをすれば、チェーンを長く使えるでしょうか?この答えは、チェーンにオイルを塗りつけることです。チェーンの表面が乾いていたり、雨の日に走った後は、錆びや傷みを防ぐためにも、オイルを垂らしましょう。
使うオイルは、粘り気が少ないタイプがおすすめです。オイルを塗り終わったら、チェーンを回転させてまんべんなく行き渡らせます。また、ゴミや汚れも劣化の原因になるので、洗浄クロスなど使って、汚れを落としてあげると、長くチェーンを使えます。このように手入れをすれば、いつでも快適な走行を楽しめます。
【まとめ】自転車のチェーン交換をして、快適な走行を楽しもう!
自転車のチェーン交換は1年に1回程度行ったほうが、長く自転車を使えるようになります。今回は、自転車のチェーンの交換方法について解説してきました。自転車屋さんに出す場合の相場や、自分で交換するための手順などを紹介したので、合わせて参考にしてみてください。チェーン交換をして、快適な走行を行いましょう。
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