スーツケースに鍵をかけることは、旅行で大切な荷物を紛失しないためにも大切。特に海外では、万全の防犯対策をしなければなりません。最近のスーツケースには、TSAロックのついたものが多くなりました。このタイプの鍵のかけ方、必要性などについて見ていきましょう!

スーツケースの鍵のTSAロックとは?海外でのかけ方と必要性

目次

  1. 荷物は自己管理が鉄則
  2. スーツケース選びに鍵は大事なポイント
  3. 意識が低い?スーツケースに鍵をかけない危険と体験談
  4. 海外へ持って行くスーツケースの鍵にTSAロックのすすめ
  5. 効率も良い?最新の鍵がついたスーツケースの必要性
  6. どうやってロックする?スーツケースの鍵のかけ方
  7. 鍵の暗証番号を忘れるとスーツケースはどうなるの?
  8. スーツケースの鍵をなくした!紛失時は交換可能?
  9. 壊し方は?スーツケースの鍵を修理する方法
  10. 大事な荷物を守るために

荷物は自己管理が鉄則

出かけるときの荷物は、あくまでも自己管理することが鉄則。特に日本の国内と治安が大きく異なる海外へ旅行に行くときは、盗難のリスクが大きく高まります。スーツケースにしっかり入れていても、大切な荷物が紛失してしまわないとは限りません。

貴重品はスーツケースと別にして携行するなど、管理の仕方にも工夫が必要です。スーツケースは、鍵のかかるものにすることも必要。アメリカではかの「9.11」以来、テロを警戒してのセキュリティが厳しくなっています。空港で忘れずスーツケースの鍵を外しておけば問題はないのですが、場合によってはスーツケースの鍵を壊してまで中を確認することもあるのです。

スーツケースの鍵が壊れてしまうとその後、荷物の紛失へつながる危険も増します。スーツケースの選び方、鍵のかけ方に関してもよく考えなければなりません。

スーツケース選びに鍵は大事なポイント

スーツケースを選ぶにあたってはまずサイズ、用いられている素材などが注目すべきポイント。それとともに、スーツケースの中へ入れた荷物が紛失ということにならないために必要なことを考えると鍵の存在も重要です。特に大事な物が入っているときには必ず鍵をして、スーツケースの中身を紛失から守らなければなりません。

鍵のかけ方もいろいろで普通に差し込むものだけでなく南京錠にダイヤルロック、最新の電子ロックなどもあります。電子ロックの鍵はマグネット式になっていて昔ながらの鍵穴がありませんから、ピッキングによる被害からスーツケースを守ることが可能。またこのところはダイヤルロックと電子ロックなど、複数の鍵が組み合わせられているケースもあります。

最近はTSAロックという鍵もあり、防犯性の高い鍵にスーツケースベルトもつけると安全性はさらに高くなるのです。スーツケースベルトがあると万が一、鍵が壊れたとしてもスーツケースは完全に開きません。それに自分のスーツケースであるという目印にもなりますから、似たスーツケースと間違えることもありません。

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意識が低い?スーツケースに鍵をかけない危険と体験談

特に海外旅行へ行くとき、スーツケースに鍵をかける必要性は高くなると言って間違いありません。そのひと手間をしなかったことで、痛い目に遭ったという体験談も多々聞かれます。一例としてフランスのとある駅で、急いでいたために駅前でスーツケースを置いて目的の場所へ行ったという人がいました。確かにスーツケースを引いて移動すると、かかる時間が長くなってしまいます。

この方はスーツケースに鍵をかけていて、さらにチューブ状になっている自転車用の鍵も使って柱につなげていました。それだけ厳重な鍵のかけ方だったのですが、戻ってみればスーツケースがなくなっていたのです。幸いにしてスーツケースは少し離れた場所に放置されていて、チューブの鍵も切断されていました。

ただスーツケース自体の鍵は開かず犯人もあきらめたようで、入っていたもので紛失したものもなし。海外では、本当に気をつける必要があるのです。もし柱にチェーンの鍵でスーツケースをくくりつけるかけ方だけで、スーツケースそのものに鍵がかかっていなければ現金やクレジットカードなどを紛失していた可能性もあります。

海外へ持って行くスーツケースの鍵にTSAロックのすすめ

TSAロックとは、近年さまざまなメーカーで採用することが多くなった鍵のタイプ。このところ海外、特にアメリカなどへの海外旅行へ行く場合にTSAロックの鍵がついているスーツケースを持って行くことが推奨されています。世界各地においてテロ事件が頻発している昨今、アメリカでは空港で厳しい荷物検査を実施しています。

それは日本からバカンスを楽しみに行く人が多いハワイやサイパン、グアムといった地でも同様。X線検査も行われていて、万が一おかしな物が入っているのではないかと疑われてしまえばそのスーツケースは鍵を壊してでも開けられてしまい得るのです。ですから荷物を空港で預けるにあたり、鍵を外すようアナウンスされています。ただ、その間に盗難被害などがないとも限りません。

そこで、TSAロック。「TSA」とはアメリカ連邦航空省運輸保安局、「Transportation Security Administration」の頭文字。TSAロックはそのTSAから認証されているもので、鍵を壊されることなく鍵がかかったままで検査を受けることができます。ちなみにスーツケース本体がTSAロックでなくても、TSA対応のロックやベルトをつければ鍵を壊される心配もありません。

効率も良い?最新の鍵がついたスーツケースの必要性

アメリカへの海外旅行をするときに、鍵として最新のTSAロックがついているスーツケースは便利。荷物検査を担っているTSAロックの鍵が、海外旅行において空港で費やす時間を短くすることになります。

そのほかの場所へ旅行に行くときは、スーツケースにTSAロックの鍵がついているからといってその点のメリットはありません。とは言っても、TSAロックのスーツケースは最新の防犯システムを備えているわけですからTSAロックの安全性が高いことは間違いありません。

TSAの鍵には「TSA001」から「TSA011」までの種類があります。空港では、担当者が対応する番号のマスターキーを使って中身を確認するようになっています。ただ、2015年にはTSAのマスターキーについて画像が流出。3Dプリンターでのコピーが可能になっていて、TSAロックにも対策することが必要とされています。

どうやってロックする?スーツケースの鍵のかけ方

TSAロックについては鍵のかけ方としてはダイヤルロックで鍵をかけるものやシリンダー式のもの、カードを使った鍵もあります。スーツケースの鍵がカードを使ったかけ方になっている場合は、カードを溝にスライドさせて鍵をロック。このカードキーはキャッシュカードなどと変わらないサイズであり、財布などに入れておけば紛失の心配もありません。

空港では、どのような鍵のかけ方にしても特殊な鍵でロックを解除します。ダイヤルロックの場合は、好きな番号を自分で設定して鍵をかけます。一例として、ファスナー式のスーツケースですとファスナーの持ち手部分にダイヤルロックが。ファスナーをダイヤルロックで止めた上で、暗証番号を設定する流れです。TSAロックですと、ダイヤルロックでも別に鍵穴がついています。

その鍵は自分で持っていないわけですから、一見すると不必要な鍵穴。ですが空港で検査を担当する職員が、この鍵穴を使ってスーツケースの鍵を開けることになります。そのほか、鍵を鍵穴へ差しこむかけ方は昔から住宅などでおなじみになっている鍵のかけ方。スーツケースを空港職員が開けるときには、鍵のタイプに応じたマスターキーが使われます。

鍵の暗証番号を忘れるとスーツケースはどうなるの?

TSAロックの鍵にも、ただ鍵を差しこむだけでなく複数のロック方式を組み合わせているものなどさまざまなものがあります。ダイヤルロック式の鍵は自分で暗証番号を設定しなければならないのですが、初期状態では「000」などになっています。

そこからまず鍵を解除して、暗証番号をセットし直すかたち。設定した暗証番号は忘れないように、メモをするなどしておくことが必要です。番号を忘れたりメモを紛失してしまったりすると、スーツケースの鍵を開けることができず大変なことに。

時間はかかりますが、「000」から「999」といったようにすべての番号でトライすれば「当たり」はあります。確かに大変ですが、逆に番号がたやすくわかるようであれば万が一盗まれてもすぐに開けられてしまいます。どうにもならなければ、メーカーのカスタマーセンターへ頼りましょう。

スーツケースの鍵をなくした!紛失時は交換可能?

スーツケースの鍵は、なくさないに越したことはありません。スーツケースによるのですが、鍵を紛失したときにはスーツケースのメーカーへ連絡してみましょう。交換可能となっていて、同じ形状のものを購入することができる場合もあります。

その反面、同じものが手に入らず新しいスーツケースを買い直すしかないケースも。合鍵作りをしている業者へ依頼するにしても、そのマスターキーがなければなりません。そうなると鍵穴を確認して新しいものを削っていくということになりますが、腕のある職人でなければなかなか対応することはできません。

TSAロックの鍵については、作成を断られることが一般的です。確かに手軽に複製することができてしまうと、その安全性の高さにも疑問符がつくことになってしまいます。

壊し方は?スーツケースの鍵を修理する方法

出先でスーツケースの鍵を紛失するなどすると、自分で壊して開けなければならないという状況に。壊し方というと物騒ですが、ダイヤルロックなどの鍵がジッパーについているタイプのスーツケースであれば「応急処置」として開けることが可能。

ジッパー自体を外すわけであり、ジッパーの部分へ食い込ませるようにボールペンなどの先端を差します。それを左右へ動かすことで、ジッパーを外すことはできます。ただ場合によってはスーツケースが壊れてしまいますから、打つ手がない場合の最終手段となるかもしれません。

シリンダー式の鍵であればヘアピンや安全ピンを使って開けることもできまずが、慣れなければ難しいところです。修理については、メーカーのほか鍵の専門業者でも対応している場合があります。自力での対応は難しいため、壊すことなく依頼することも選択肢です。

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大事な荷物を守るために

スーツケースを持って旅行へ行くときには、しっかりスーツケースに鍵をかけて荷物を紛失しないように守らなければなりません。鍵のかけ方は、スーツケースによってさまざま。

最近は、最新のTSAロック式になっているスーツケースが注目を集めています。アメリカでは鍵をかけたままの状態で荷物検査に出すことができ、検査にかかる手間を省くことができます。ダイヤルロックとカードキーを組み合わせるというように、防犯のためにはセキュリティがより厳重になっているスーツケースを選択することもひとつの手です。

残念ながら、鍵を開ける側の技術についても向上し続けていることが事実。悪意に負けず大事な荷物をしっかり守るために、どのようなスーツケースが自分にとって最適であるかをじっくり考えましょう!


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