コントの天才とも言われ、大御所となった現在も継続してコントを作り出している志村けん。そんな志村けんと言えば、ドリフターズの一員として大人気でした。特に同じドリフターズの加藤茶と息の合ったコントは、その後も継続して続けられました。しかし、なぜかこの二人には不仲の二文字がつきまとうのです。

志村けんは1950年2月20日生まれの67歳です。本名は志村康徳と言います。出身地は、東京都北多摩郡東村山町です。この出身地は、志村けんがドリフターズでカバーした『東村山音頭』で一躍有名になりました。コントの天才として有名で、現在もコント番組やライブを続けています。

加藤茶は1943年3月1日生まれの74歳です。志村けんよりは大分年上なんですよね。生まれは福島県福島市(出身地は東京都世田谷区)です。本名は加藤英文です。加藤茶はドリフターズでドラム担当ですが、父親はギタリストの平八郎です。

志村けんは、ドリフターズではギターを担当していますが、三味線も得意としています。独学で三味線を勉強し、ドリフターズの番組やCMで三味線の腕前を披露していますね。昔のお笑い芸人は、コメディアンとして、喋り以外の芸を持っている人が多かったですね。

ザ・ドリフターズは、1956年から活動を開始した音楽バンドであり、コントグループでもあるという異色のグループです。1969年までバンドとして活動し、それ以降はコントグループとしての活動が主になりました。1969年から始まった『8時だョ!全員集合』、1977年から始まった『ドリフ大爆笑』などで、コント番組で一躍有名になりました。

全員集合が1985年9月28日に終了し、志村けんや加藤茶も休息期間に入るのかと思いきや、1986年1月11日から、志村けんと加藤茶で『加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ』を開始しました。誰もが二人がコント番組を続けて行うことに驚きましたよね。

まるでお笑いコンビのように、二人が改めてコント番組を始めることはファンは大喜びでした。この番組の構成は、全員集合が終了する中で、志村けんと加藤茶を前面に出したコント番組を作りたいと、TBSが考えたようです。

全員集合との一番の違いは、すべて録画された内容ということですね。このとき、ライバル番組である『オレたちひょうきん族』の放送は続いており、TBSとしてはなんとかこの番組に勝ちたいという思いがあったようですね。そのために、人気のある志村けんと加藤茶を共演させたお笑い番組を作る必要があったようです。

実際にこの志村けんと加藤茶のお笑い番組は大ヒットし、ひょうきん族はビートたけしのフライデー襲撃事件によって、完全にひょうきん族は視聴者離れを起こして、1989年に事実上打ち切りされてしまいました。

やはり二人の共演というのはネームバリューがあり、全員集合から引き継いで、子供も大人も笑える内容を引き継いでいました。とはいえ、全員集合、ひょうきん族、カトケンなどは、常に『子どもに見せたくないテレビ番組』の常連でもありました。

何より、志村けんと加藤茶のお笑いのセンス、コントを考えるセンスの高さから、誰にもマネの出来ない番組が作り上げられていました。いまでも、コントの基礎を作り出した番組として、支持されている番組ですよね。

そんな志村けんと加藤茶ですが、二人には度々不仲であるという噂が出てきます。志村けんと言えば、ドリフターズのリーダーであるいかりや長介とは、不仲という話がありましたよね。ここには当初ギャラを等分していたのが、営業が増えて平等に等分にされなくなったのが原因だったようです。

もともと、志村けんはドリフターズに後から入ってきた人間でした。1956年ごろにドリフターズの原型が出来ていますが、志村けんは1968年にいかりや長介に懇願し、ドリフターズの付き人から始まったのです。しかし、一年あまりで脱走、その後加藤茶の口添えで出戻りを果たしています。

そのような関係を見ていると、志村けんと加藤茶が不仲という感じはしませんよね。実際、カトケンを放送し始めた当初は、不仲ということは無かったようです。しかし、カトケンの中で食べ物を粗末に扱う内容が相次ぎ、視聴者から批判を受け始めると、2人の思いもすれ違うようになったようです。

そういった中で、お笑い番組を立て直すために、必死だった志村けんなのですが、加藤茶がある事件を起こしてしまったのです。それは、1985年に加藤茶が速度違反で、道路交通法違反で書類送検されてしまったのです。そのため、二人は番組の冒頭で謝罪する形になりました。

まだ、かろうじて不祥事を多めに見てくれる時代だったため、番組は普段通り放送され、打ち切られることもありませんでした。その後、1987年に加藤茶が結婚し、1時間生中継で結婚式の模様を放送するなど、二人は関係を改善しながら、番組を続けていました。

番組の視聴率は少しずつ低迷し、他のテレビ局で『マジカル頭脳パワー!!』や『ウッチャンナンチャンのやるならやらねば』など、人気番組が登場し、カトケンの番組は終了してしまいました。

1987年に結婚した妻とは長年連れ添ったものの、2003年3月に熟年離婚をしています。その後、2011年に自分の長女とほぼ同年代の23歳の女性と再婚しました。しかし、この妻がなかなか曲者で、志村けんとの不仲に繋がったと言われているのです。

加藤茶の再婚相手はお笑い芸人の嫁とはかけ離れた、アゲアゲな女性で、結婚当初は周りが「加藤茶の遺産を狙っての結婚なのでは?」と言われるほどのものでした。また、この嫁のまわりはいわゆるDQNと言われる、チンピラ集団のような若い男の子たちが居て、そのメンバーと加藤茶が一緒に居るという異様な光景になりました。

自分の長女と同年代の女性と結婚するという気持ちは、どんなもの無のでしょうか。現在の加藤茶の妻とは、飲み屋で知り合って、何度も加藤茶から猛アタックしたようですが、まるで晩年の豊臣秀吉のように、晩節を汚している感じもあります。

加藤茶は新しい嫁にベタ惚れしているようで、そのことで志村けんにも結婚を頻繁にすすめるようになったようです。結婚後、志村けんと加藤茶が共演した際に、結婚がする気がない志村けんを、ペットと結婚する気なのかというような発言で茶化したようなのです。

しかし、この冗談はこの共演の直前に愛犬を失った志村けんには、冗談として受け入れられず、ここから完全に不仲状態になったと言われています。何よりも、志村けんは加藤茶の結婚式に出席していないのです。

そもそも志村けんは、明らかに加藤茶の嫁がお金目的で結婚したように感じており、結婚に大反対だったようです。そのため、仕事を理由に、かつてなども共演してきた加藤茶の結婚式に出席しなかったのです。

そのため、共演は明らかに減少し、テレビで妻とののろけ話をする加藤茶に嫌気が出ているようです。特に、最近のまるでボケが始まったような加藤茶には、付き合ってられないというような状態と言われています。

二人共長い共演関係にありながら、志村けんはかなり常識人で、女遊びはすれども、45近く年下の金目的の女と結婚するのが許せなかったようなのです。男女関係なく、一度気にかけた相手は、最後まで面倒を見るほど後輩思いの志村けん。いい加減な加藤茶の私生活が我慢出来なかったようです。

志村けんは肺炎、加藤茶は大動脈解離など二人共近年は病気に悩まされており、志村けんは継続してコント番組を行っていますが、加藤茶はパチンコ屋に営業を行く、ドサ回り状態が続いています。

すでに加藤茶はまともにコント番組を行えるような状態ではないと言われており、志村けんとの不仲が無くとも、共演する可能性は低いと言われています。かなり滑舌も悪くなり、トーク番組でもすぐに言葉が出ないような状態になっているようです。

コントの天才と言われて共演してきた二人が、不仲と老化によって、共演の可能性が限りなく0になっているのが残念ですよね。志村けんの結婚式欠席や、最近の発言から、二人の共演は見れないかもしれません。とはいえ、二人が残した数々のコントはDVDなどで見ることが出来ます!あの天才的なコント芸を映像を通して楽しむのが一番かもしれません。