スーツを着たビジネスやカジュアルに普段履きとして活躍する革靴ですが、つま先部分のデザインや靴ひものあるデザインないデザインなど、意外に種類があるんです。そんな革靴の種類と色々なシーンで選ぶ時のマナーやおすすめの1足を紹介していきます。

目次
革靴にはどのような種類があるのか
革靴にはつま先部分のデザインの違いや靴ひもあるなしのデザインの違いがあるのですが、メジャーなデザインしか知らない人が多いでしょう。そこで、普段から目にするデザインから珍しいデザインの革靴の種類や場面場面での選び方を紹介していきます。
革靴には鳩目(靴ひもを通す部分)のデザインが2種類あります。鳩目が甲の部分と合わさっているか潜りこんでいるデザインを内羽根式と呼びます。鳩目が甲の上にのっているデザインを外羽根式と呼びます。
内羽根式は上品な印象のデザインになるのでフォーマルな場面で履かれる事が多いです。羽根が開きにくい構造なので締め付けの調整がしずらくなります。外羽根式は羽根が開きやすいので締め付けの調整が簡単で脱着がしやすく、革靴を一日履き続ける人におすすめです。カジュアルな場面で履かれる事が多い革靴です。場面に合った選び方が必要になります。
シンプルな種類の定番革靴プレーントゥ
つま先や甲部に装飾などが付いていない革靴をプレーントゥといいます。内羽根式や外羽根式によって印象の違いはありますが、フォーマルでもカジュアルでも履ける1足です。ストレートチップと同じく様々なシーンで活用できます。
プレーントゥは見た目がシンプルの為に作りの良し悪しがはっきりする革靴です。また、見た目がシンプルなのでスーツを引き立たせてくれる革靴です。
雨が降ったらそれまでさ。今日の靴はコードバン🙋REGAL TOKYO工房職人の九分仕立てワインコードバン内羽根プレーントゥです🙋 実は先週この靴履いてREGAL TOKYOに伺ってましたのさ。 pic.twitter.com/GcM6wWTkE3
— easy (@easy712) April 21, 2017
ビジネスシーン等で広く履かれる革靴はヒール部の痛み方が激しくなります。ヒールがすり減っている革靴は見た目が良くありません。ヒールブロックと言われるヒール本体にダメージが無ければ、ヒールトップリフトと言われるヒールを保護しているパーツの交換だけで修理が済みます。
革靴の種類の中でホールカットは上品さの定番
ホールカットは1枚の革で作られ、つなぎ目はかかとだけという特徴の革靴です。デザインはとてもシンプルですが、つなぎ目や飾りが無いのでとても上品に見えます。ホールカットは作る技術が必要になるデザインの革靴です。
ホールカットを作るためには高い技術のほか、大きく綺麗な革を必要とするためにほかのデザインの革靴より高価になる傾向にありますが、ホールカットは革の良さが引きたつ1足です。
今日は何となく気分が軽いので、こちらのホールカットにしました。上もジャケパンスタイルです。暖かくていい日和ですね。 pic.twitter.com/RX6OHXbGWU
— くつみがきバンビ (@oberhirsch71) April 24, 2017
華やかさバツグンの革靴モンクストラップ
バックルで留める革靴で、モンクと呼ばれる修道僧が履いていた靴に似ていることからモンクストラップと呼ばれています。バックルの大きさなどの違いで印象が変わってきます。ひも靴よりもカジュアルな印象なのでビジネスシーン以外でも履く人が多いです。
バックルが二つあるダブルモンクストラップと呼ばれる種類もあります。モンクストラップは脱着がしやすいので、仕事で靴を脱ぐことの多い人にもおすすめです。また、華やかな印象があるのでシンプルなスーツに合わせる選び心がある履き方もあります。
チャーチのダブルモンク欲しい😍モンクストラップ最近流行ってなくて誰も履いてないから 尚更欲しい😂 pic.twitter.com/sdLr9LtAiW
— CHIAKI (@chia5963) March 17, 2017
革靴の種類でオシャレ代表ローファー
靴ひもがない革靴の種類で代表的なデザインがローファーです。靴ひもがないので少し小さいサイズを選び慣らしていくのが一般的な履き方です。ローファーは暑い日に履くのがおすすめです。履くシーンを選びますが、冠婚葬祭以外なら履いている人も多くなっています。
甲部に飾りが付いた種類をタッセルローファー、甲部に金属のストラップが付いている種類をビットローファーと呼びます。タッセルローファーは遊び心がある革靴として、ビットローファーは大人っぽい雰囲気がある革靴として履かれています。
今日の足元は、フラテッリジャコメッティのローファー👞
— ゆーたそ@バリ島&靴好き (@dodanadazu24) May 2, 2017
デニムはリゾルト711👖
これからの季節、
ローファー大活躍😁✨#フラテッリジャコメッティ#革靴#リゾルト#resolute#おしゃれさんと繋がりたい #コーデ#ファッション#ローファー pic.twitter.com/mPR53ae58r
革靴の種類の中でクラシック系ウイングチップ
ウイングチップはつま先部に翼のような革が張りつけられている革靴です。革が二重になっているので比較的丈夫なデザインです。カジュアル傾向が強いですが、ビジネスシーンでも履ける種類の靴です。歴史が長くクラシックな印象があり、スーツとのコーディネイトを楽しめる1足です。
夏場はライトブラウンの靴の出番が多くなるので、長いこと履いていなかったウイングチップを磨いた。
— のもっちょ (@ferrarissima27) May 1, 2017
今日はもう時間がないので、他の靴の手入れは連休中にしよう。 pic.twitter.com/9k1yBc7e6l
どんな種類の場面にも対応革靴ストレートチップ
つま先に横一文字のラインが入ったデザインがストレートチップです。革靴は靴しわが付いてしまう物ですが、ストレートチップは横一文字のラインよりつま先部までしわが付きにくい仕様になっています。ストレートチップはフォーマルなデザインなので、黒のストレートチップがあると冠婚葬祭にも使え便利な1足です。
ストレートチップは英国製のクラシックなデザインで落ち着いた雰囲気があります。また、モーニングには内羽根式の黒色ストレートチップを履きます。ビジネスシーンには外羽根式でカジュアル面を出すと良いです。ブラウン色を履く事でパーティーや普段履きにする選び方もあります。
もういい歳になるので良い靴をと年明けから色々と履き比べ、大塚製靴のストレートチップを購入(*´-`)
— としの2X年 (@toshi_qun) April 29, 2017
物持ちの良さには自信あるから10数年先まで使いたい pic.twitter.com/ugTtYLvUwO
ヒールと同じように革靴を履き続けていくうちに傷んでいく箇所にソール(靴底)があります。ソールがすり減っていくと穴あきになってしまいます。ひどい場合はソールを新しいものに交換と大掛かりな修理になります。時々靴底を見る事も大事です。
革靴の種類の中で履きやすさならエラスティック
エラスティックは履き口部に切れ目を入れ、ゴムでつなげた革靴です。靴ひもがない種類の革靴と同じで脱着がしやすいです。ゴム部を脇に配置した種類をサイドエラスティックと呼び、甲部にゴムがあり甲革で覆われている種類をセンターエラスティックと呼びます。
サイドエラスティックはゴム部が露出していますが、ひも靴の羽根の様に見えるためにかしこまったイメージになります。センターエラスティックは甲革で隠れているのでゴム部を広く出来て脱着のしやすさ、履き心地が良くなります。サイドエラスティックはかしこまったイメージから冠婚葬祭に向き、センターエラスティックは甲革に飾りを施す種類もありカジュアル向きです。
色々な種類に分野で活躍してきたUチップ・Vチップ
Uチップはつま先部にU字形の革が縫い付けられ、Vチップはつま先部にV字形の革が縫い付けられたデザインです。Uチップの原型はノルウェーの漁師靴といわれ、各国に広がります。
イギリスではカジュアルシューズ、フランスでは狩猟靴、アメリカではゴルフ用としての歴史があります。日本ではビジネスシーンで履かれる事が多いですが、歴史を考えてカジュアルシーンで履くことも良いです。
様々なシーンに合わせた選び方やマナーとは
革靴の種類を紹介しましたが、色々な場面に合わせた革靴の選び方が必要になります。色々なシーンに合わせた革靴の選び方やマナーを紹介します。
ビジネスシーンで無難な革靴のデザインはストレートチップとプレーントゥです。他にホールカットやウイングチップ、モンクストラップもスーツに合わせて履ける1足です。毎日スーツを着る人はスーツに合わせて履き替えるのはコーディネイトの楽しみです。色も黒と茶を持ちベルトに合わせて履く事もおすすめです。また、同じ革靴を毎日履くのは傷みやすいので気をつけて下さい。
結婚式ではストレートチップが基本です。プレーントゥでも失礼がなく履けますが、穴飾りなどが無いシンプルなデザインがおすすめです。また、クロコダイル柄やヒョウ柄など動物柄の革靴は、殺生を連想させるので控えて下さい。色は茶でも問題ありませんが、親族の結婚式やスピーチを頼まれている場合は黒が無難です。
葬式・法事には黒の内羽根式のストレートチップを履きます。ストレートチップが無ければプレーントゥでも問題ありません。結婚式と同じで殺生を連想させるので、クロコダイル柄やヒョウ柄など動物柄の革靴は必ず避けて下さい。
リクルートに向いた革靴の選び方は、飾りが無いストレートチップかプレーントゥが無難です。色は黒で靴ひもがある内羽根式の革靴を選んでください。また、ウィングチップや靴ひもの無いなどカジュアルなデザインの革靴は必ず避けて下さい。
結婚式の二次会や仲間内でのパーティーにはストレートチップやプレーンが無難ですし、モンクストラップやホールカットなど服に合わせてカジュアルなデザインの革靴でも良いです。ドレスコードが必要なパーティーでは黒のストレートチップで内羽根式がおすすめです。
革靴の種類まとめ
革靴の種類や選び方、マナーを紹介しましたが、各シーンで無難に履ける革靴はストレートチップです。ビジネスシーンや冠婚葬祭など多くの場面で履けるストレートチップは使える1足です。また、革靴は続けて履くと傷みやすいので黒と茶を持ったり、同じように色々な場面で使えるプレーントゥを合わせて持つのも良いです。
カジュアルにも革靴を履きたい人はモンクストラップやウイングチップ、普段からスラジャケの人はローファー、こだわりの1足にホールカット、という履き分け等を考えていくとコーディネイトの幅が広がっていきます。それでは、今後の革靴を選ぶ際の参考にしてみて下さい。
評価 4.0/ 5(合計3人評価)
記事へのコメント
気軽にコメントしよう!
※コメントは承認後に公開されます。