海外旅行や国内旅行で欠かせないのがスーツケース。色々なサイズや容量があってどんな選び方をしたらいいのか迷うことはありませんか?今回は、スーツケースの基本的な情報と上手な選び方のお勧めをご紹介していきます。荷造りの仕方もお教えいたします。

目次
旅行に行くならスーツケースが必須!
国内旅行や海外旅行に行く機会があると必要になってくるのがスーツケースですよね。車や電車だけで旅行する時には必要ないスーツケースですが、飛行機に乗る場合にはなくてはならない存在です。初めて飛行機での旅行をする場合、どんなスーツケースを使うべきか迷いませんか?
スーツケース売り場には、これでもかと沢山の種類やサイズが置いてあるので、何を選べばいいのか困ってしまうことも。そんな方のために、今回はお勧めのスーツケースの選び方をご紹介していきます。失敗しない選び方をするために、スーツケースの選び方のコツをお伝えします。あると便利なグッズや荷造りの方法も併せてご紹介します!
スーツケースにはどんな種類があるの?
まず、スーツケースの選び方を見ていく前にスーツケースにはどんなタイプがあるのかを見ていきましょう。スーツケースにはハードとソフトがあり、ハードタイプのスーツケースはポリカーボネートやABS樹脂が使われています。強度があって海外旅行に向いているのがハードのスーツケースです。
ハードタイプにもフレームタイプとファスナータイプがあり、この違いはバッグ自体の重さに関わってきます。金属のフレームが入ってるタイプはファスナータイプより重量が上がってしまいますが、外からの圧力に耐えられてへこんでしまうことがありません。ファスナータイプはへこんで破損を防ぐように設計されていますが、どちらのタイプも強度は高く作られています。
ソフトタイプは主に布で作られています。海外旅行でソフトタイプのスーツケースを空港に預けたら、布やファスナー部分を壊されて盗難に遭ったなんてこともありますが、値段が安いので国内旅行の場合に用いられることが多いようです。ハードタイプに比べればセキュリティ面では劣りますが、軽量である程度荷物が詰められるという利点があります。
失敗しないスーツケースの選び方は?
長く使うことになるスーツケースは、どうせならいいものを買いたいですよね。何回か使っただけでキャスター部分が壊れてしまったり、スーツケースのボディの部分がへこんでしまったりしては悲しくなってしまいます。スーツケース選びに失敗しないように、スーツケースの基本的な情報と上手な選び方を見ていきましょう。
スーツケースの選び方①サイズや容量はどのくらい?
スーツケースの選び方その1は、スーツケースのサイズや容量についてです。大体のサイズや容量の目安が分かればスーツケース選びの参考になると思いますよ。
スーツケースのサイズは主に3種
スーツケースには、S、M、Lサイズの3つのサイズがあり、Sサイズの場合は3泊程度まで、Mサイズだと7泊程度まで、Lサイズだと長期滞在用として使えます。実際にお店に行って見る選び方をするのなら良いのですが、ネット通販で購入する場合には、サイズが比較できる人物等の対象が一緒に載っているサイトだとイメージがつきやすいのでお勧めです。
最近は機内持ち込みが出来るサイズのスーツケースも多く売られています。スーツケースのサイズは、高さが同じでも厚みが出て容量が変わってきます。メーカーによってS~Lサイズのスーツケースの寸法は変わってきますが、寸法よりも容量を重視して、宿泊日数での選び方をした方が荷物がしっかり入るスーツケースになりますよ。
宿泊日数での選び方がお勧め
季節やその方の荷物の量によって変わってきますが、大体1泊あたり10リットルが容量の目安と言われています。帰りはどうしてもお土産などの荷物が増えることになるので、目安より若干大きめの少し余裕を持たせた容量のスーツケースの選び方をする方が良いでしょう。
主な容量の目安は、2泊までなら25リットル程度、2~3泊なら26~40リットル程度、3~5泊なら41~60リットル程度、5~7泊なら61~80リットル程度、8泊以上の長期滞在なら81リットル程度の容量を目安にした選び方をすると失敗は少なくなりますよ。
無料で預けられるサイズにも制限が
大きいスーツケースの場合、空港の受付カウンターで荷物を預けることになりますが、無料で預けられるスーツケースのサイズには規定があります。スーツケースの縦、横、奥行きの三辺の大きさの合計が158cm以内であれば無料で預けられます。この大きさを超えてしまうと超過料金が発生します。
また、重量は座席のクラスによって変わってきます。預かってくれる荷物の個数もクラスで変わってきます。国際線か国内線でも合計のサイズや重さなどが変わります。航空会社によってサイズや重さ、個数が違う可能性があるので、よく確認しておくことをお勧めします。
スーツケースの選び方②材質は何がお勧め?
スーツケースの選び方その2は、スーツケースの材質の選び方です。スーツケースの材質によって強度や重さが変わってきます。どんな材質がお勧めなのかを見ていきましょう。
素材の選び方でも長持ちするかが決まる
最初の方でもご説明しましたが、ハードタイプのスーツケースはポリカーボネートかABS樹脂で作られています。ポリカーボネートの方が丈夫に出来ていて、強度が高く軽量なのが特徴です。ABS樹脂のスーツケースは、多少厚さがあるのでポリカーボネートのスーツケースに比べると重く感じます。しかし、ABS樹脂のスーツケースの方が安い価格帯で買えるため、多少重くてもこちらを選ぶ方の方が多いようです。
選び方としては、海外旅行に頻繁に行くことが多い方はポリカーボネート製の丈夫なスーツケースを、それほど使用頻度はなくて荷物があまり多くならないという方はABS樹脂のスーツケースを選ぶと良いでしょう。超軽量タイプのスーツケースも売られていますが、軽量化に特化している分ボディが薄くて頼りなさを感じるので、あまり薄くないスーツケースの方がお勧めです。
スーツケースの選び方③壊れやすいキャスターに注意
スーツケースの選び方その3は、キャスター部分です。一番壊れやすい場所とされていて、キャスターでのトラブルはよくあります。このキャスターの選び方で失敗しない方法とは一体何でしょうか。
キャスターの選び方も重要!
スーツケースのキャスターは、重い荷物を運んだり空港で放り投げられて壊されることの多い場所です。キャスターには、引っ張って動かせる2輪タイプとそのまま立てた状態で動かせる4輪タイプがあり、ハードタイプのスーツケースだと4輪のものがほとんどですが、2輪か4輪かで強度の違いはそれほどありません。
キャスターの強度を知るには使ってみるしかないのですが、有名なメーカーのスーツケースであれば強度の試験をやっているので安心と言えます。重い状態で走らせたり、投げられた時の衝撃を与えてみたりと試験を繰り返して販売されているので、確実なものを購入するのならば有名なメーカーがお勧めです。
スーツケースの選び方④鍵の有無
スーツケースの選び方その4は、鍵の有無です。一時はTSAロックなら掛けてもいいという規則がありましたが、今ではそれでもNGになってしまっています。スーツケースの鍵はどういう役割をしているのかも見ていきましょう。
ハードタイプのスーツケースは鍵をかけてはいけない?
現在はほとんどが標準装備になっているTSAロックですが、これならOKというあの規則はアメリカだけの規則でした。しかし、他のアジアなどの国の場合は、鍵を掛けても問題ありません。スーツケースの鍵は、放り投げられた時にケースが開かないように締めている役割も果たしているので、アメリカ以外の海外へ行く際には、盗難の面もあるので鍵を締めておくのがお勧めです。
アメリカに行く際に鍵を締めた場合どうなるかというと、必ずしも壊されるということはありません。しかし、検査対象になった場合には、鍵をこじ開けてまで中身をチェックされることがあるので、壊されることを考えれば鍵は締めずに、海外旅行の際は貴重品や高価なお土産などはバッグに入れて手荷物として機内に持ち込みをした方が安心ですよ。
スーツケースの選び方⑤ネット通販は慎重に
スーツケースの選び方その5は、ネットで購入する場合の注意点です。ネットで購入する時に参考になるのが、売り上げランキングやレビューですが、これらを鵜呑みして購入すると失敗する原因にもなります。それでは、どのようなことに気を付ければ良いのでしょうか。
失敗する選び方をしやすいので注意
ネットの場合、実際のスーツケースを触ることも動かすことも出来ないので、書いてある情報を頼りにするしかありません。今は口コミを参考にして買う方が多いのですが、スーツケースの場合は数回使用しただけの口コミが書かれているだけなので、長く使用した場合どうなるかは分かりません。他の人の意見を参考にしながらも、色々なサイトを回って性能のチェックをしましょう。
選び方を失敗したスーツケースあるあるとは?
スーツケースの選び方を見てきましたが、間違った選び方をしてしまった失敗談というものは結構あるものです。よくある失敗したケースを見ていきましょう。
安いからという選び方はNG!
ハードタイプのスーツケースは、2万円程度する高価な商品です。長期滞在用の大きいタイプのスーツケースに至っては4万円近くしてしまうので、つい安いものをと選びがちですが、安いものは商品テストを行っていないものもあるので早い時期に壊れてしまう可能性もあります。安いのには安いなりの理由があるので、長く使いたいという場合には有名なメーカーを選びましょう。
店員に言われるがまま買うのも避けて
海外や国内旅行に行くのに、スーツケースの選び方が分からなくて店員さんに行くこともあるでしょう。スーツケースは1個の単価が高いので、店員さんにグイグイ来られて高価なものを買わされるということもしばしばあるようです。店員さんの意見を参考にしつつ、自分で触ってみて動かしてみて使い勝手やボディの厚さなどを確認してから購入に至りましょう。
機内にスーツケースを持ち込む場合は?
海外や国内の航空会社で決められたサイズ以内のスーツケースであれば、手荷物として機内に持ち込むことが出来ます。機内に持ち込む場合のスーツケースのサイズとメリット&デメリットについてご紹介します。
持ち込み可能なスーツケースのサイズは?
海外へ行くための国際線と国内線とでは、機内に持ち込めるサイズに違いがあります。また、これらのサイズでも航空会社によっては持ち込めない可能性もありますので、航空会社のHP等で必ず確認しておいて下さい。
まずは国際線ですが、縦、横、奥行きの寸法の合計が115cm以内かつ三辺が55×40×25cm以内のサイズとなっており、ハンドバッグやショッピングバッグなど身の回りの荷物1個を含めた総重量が10㎏以内となっています。ANAやJALの規定はこのようになっています。海外旅行の場合は荷物が多くなってしまうので、手荷物としてだけで行くのは難しそうですね。
国内線の場合には、座席数によって変わってきます。座席数が100席以上の場合は、国際線と同じ規定になっています。座席数が100席未満の小さい飛行機の場合はサイズが、縦、横、奥行きの寸法の合計が100cm以内かつ三辺が45×35×20cm以内となっています。重量制限も国際線と同じで、身の回りの荷物1個とスーツケースの重さの総重量は10㎏以内です。
持ち込むメリット&デメリット
手荷物を機内持ち込みにすると、ターンテーブルでの待ち時間がないというメリットがあります。また、乱暴に扱われてスーツケースが壊れてしまうこともなくなります。デメリットとしては、規定サイズに合わせたスーツケースにすると、あまり荷物が入らないので短い旅行にしか使えません。また、飛行機に乗り込むまでずっと荷物を持っている必要があります。
近くの海外や国内などの短い期間の旅行で行くのならば機内持ち込みが出来るサイズのスーツケースを、5泊程度の長めの旅行の場合には無料で預けられるサイズのスーツケースを選ぶと良いでしょう。できれば両方とも対応出来るように2種類程度のスーツケースを揃えておくと、快適に旅行が出来るようになるのでお勧めです。
スーツケースに欠かせないグッズは?
スーツケースを使うにあたって、持っていた方がいいグッズをご紹介します。なくても問題はありませんが、自分のスーツケースであることが分かりやすいようにするためのグッズでもあるので、是非スーツケースと一緒に揃えてみて下さい。
①スーツケースベルト
スーツケースベルトは、鍵がかかっていなくても荷物が飛び出さないように押さえている役割もしますが、どれが自分のスーツケースかを判断するためのものでもあります。どれも似たようなスーツケースで、自分のものか分かりにくくて荷物受け取りに時間がかかるのは嫌ですよね。そういった時に活躍するのがこのベルトです。鍵が付いているタイプもあります。
②ネームタグ
自分の名前と住所を書くためのネームタグも忘れてはなりません。荷物が行方不明にならないためにも自分のものである証明ができるネームタグをつけておきましょう。スーツケースについている場合もありますが、今は可愛いデザインのものやご当地タグも売られていますので、お好みのものを付けてみましょう。住所などは国内・海外に対応出来るように英語で記載すると良いですよ。
③キャリーオンバッグ
キャリーオンバッグとは、スーツケースの持ち手部分にセット出来るバッグのことを言います。スーツケースと同じ柄のものもありますが、別で購入することも出来ます。このバッグがあると後で手荷物として機内に持ち込むことが出来るので、荷物が増えそうな時に持っていると便利なアイテムです。
機内持ち込みサイズならソフトタイプもお勧め
小旅行ならキャリーバッグでも十分
機内持ち込みや国内旅行ならソフトタイプのスーツケース(キャリーバッグ)もお勧めです。軽くて外側にポケットもついているので使い勝手が良いのが利点です。開閉がファスナーなので、そこの部分にしか鍵を付けることが出来ないので、預けるなら国内線の方が良いでしょう。
ソフトタイプのキャリーバッグの選び方
素材の強度やキャスターの動きもチェック
ソフトタイプのキャリーバッグも素材の強度やキャスターの性能もチェックしてから購入しましょう。あまり重いものを入れて引っ張ることがないのでハードのスーツケースよりはキャスターのトラブルはないのですが、動きがスムーズでないとストレスに感じることもあるので、出来ればお店で触ってみてチェックする方が安心です。
また、背負えるタイプのキャリーバッグもお勧めです。道が悪い場所や荷物が重くなった時に背負えるようになっていると持ち運びが楽になります。カジュアルなリュックタイプにもなるキャリーバッグもあるので、そういうタイプを選ぶのも良いでしょう。
<おまけ>荷造りの裏技ってあるの?
スーツケースに荷物を入れたらパンパンになった、うまく収納が出来ない、なんて方もいらっしゃると思います。荷造りが苦手だという方のために荷造りの裏技をご紹介します。
荷物は種類ごとに分けて収納
大きいスーツケースの場合だと、どこに何が入っているのか分からなくなってしまうことがあります。そうならないためにも、下着は下着だけで、トップスはトップスだけでといったようにまとめると、後で探してごちゃごちゃにならずに済みます。メッシュや半透明のポーチ等に入れてしまっていけば中が見えるのですっきりとまとめることが出来ます。
スーツケースに詰める時は重心を考える
スーツケースに詰める時は重心を考えて詰める必要があります。重心が上の方にあるとスーツケースを動かす時にバランスを崩しやすくなったり、中の荷物が下の方へつぶされてしまうことも。立てた時に下に重いものが来るように詰めましょう。また、開いた時に下になる方に大きい荷物、上になる方に細かい荷物を詰めておくとスマートな荷造りが出来ますよ。
良いスーツケースを選んで快適な旅へ
スーツケースのサイズや容量についての選び方をテーマにお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。スーツケース選びは意外と重要なことです。適当に選んでしまうと壊れてしまったりして失敗することがあるので、スーツケースは慎重に選びたいものです。実用的なスーツケースを選んで、ビジネスや旅行を満喫して下さい!
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