「走れメロス」「人間失格」などで知られる小説家・太宰治。彼は今なお多くの人に読まれる小説だけでなく、数多くの名言や格言も遺しています。今回は太宰治の名言集や格言集を紹介しつつ、愛の言葉をどう表現していったかなど恋愛テクニックについて考えていこうと思います。

太宰治の名言集・格言集まとめ!名言から学ぶ恋愛テクニック

目次

  1. 20世紀前半の日本を代表する文豪・太宰治!
  2. 文豪・太宰治の名言から学ぶ恋愛テクニック!
  3. 太宰治の名言①:人間は、しばしば希望にあざむかれるが、しかし、また、「絶望」という観念にも同様にあざむかれる事がある。
  4. 太宰治の名言②:私は、ひとの恋愛観を聞く事は、あまり好きではない。恋愛談には、かならず、どこかに言い繕いがあるからである。
  5. 太宰治の名言③:真実は行為だ。愛情も行為だ。表現のない真実なんてありゃしない。
  6. 太宰治の名言④:恋愛は、チャンスではないと思う。私はそれを意志だと思う。
  7. 太宰治の名言⑤:眼鏡をとって人を見るのも好き。相手の顔が、皆、優しく、きれいに、笑って見える。
  8. 太宰治の名言⑥:怒涛に飛び込む思いで愛の言葉を叫ぶところに、愛の実体があるのだ。
  9. 太宰治の名言⑦:愛は、この世に存在する。きっと、ある。見つからぬのは愛の表現である。その作法である。
  10. 太宰治の名言⑧:愛は最高の奉仕だ。みじんも、自分の満足を思ってはいけない。
  11. 太宰治の名言⑨:人間の生活の苦しみは、愛の表現の困難に尽きるといってよいと思う。この表現のつたなさが、人間の不幸の源泉なのではあるまいか。
  12. 太宰治の名言⑩:ぽかんと花を眺めながら、人間も、本当によいところがある、と思った。花の美しさを見つけたのは、人間だし、花を愛するのも人間だもの。
  13. 太宰治の名言⑪:愛することは、いのちがけだよ。甘いとは思わない。
  14. 太宰治の名言⑫:男って、正直ね。何もかも、まる見えなのに、それでも、何かと女をだました気で居るらしいのね。犬は、爪を隠せないのね。
  15. 太宰治の名言⑬:今の女性は個性がない、深みがない、批判はあっても答えがない、独創性に乏しく模倣ばかり。さらに無責任で自重を知らず、お上品ぶっていながら気品がない。
  16. 太宰治の名言集・格言集を恋愛テクニックとして実践しよう!

20世紀前半の日本を代表する文豪・太宰治!

太宰治は本名を津島修治と言い、戦前から戦後にかけて活躍した作家です。彼は学生時代から自殺未遂や薬物中毒を繰り返すも、それらを克服して多くの作品や名言を発表しました。「走れメロス」を初め、太宰治の作品は教科書にも載っているので、読んだ事がある人は多いハズです。「社会と人付き合い」という普遍的な悩みに寄り添った内容が多い事から今でも人気があります。

一方で太宰治自身に対する評価は極端なもので、ハッキリ言って「面白い」か「つまらない」の二択に分かれます。しかし、裏を返せば読者の好きなように読めるという事なので、こうした読みに対する寛容さが太宰治の魅力の一つです。太宰治の人生を基にした「人間失格」にしても、主人公に共感するかロクデナシと見るかは読者の判断次第で大きく変わります。

文豪・太宰治の名言から学ぶ恋愛テクニック!

太宰治の作品は人間の本質を追求したものが多く、人間の心の機微を追求する純文学というジャンルにおいても技巧派だと称されました。緻密な構成と自身の暗黒面をさらけ出すという内容でありながら、高度な読解力を必要としないのは大きなメリットです。太宰治はこうしたとっつきやすさを名言としても表現していた事により、高い人気を誇っていたんですね。

小説「火花」で芥川賞を受賞したお笑いコンビ「ピース」の又吉直樹を初め、蒼井優や中居正広など、現代の芸能人の中にも太宰治のファンは大勢いるようです。作品の多くは女性との交流や恋愛を描いており、決して風光明媚な内容ではありませんが、太宰治はどのように愛の言葉を表現していたのか気になります。小説に出て来たものも含めて名言集や格言集を紹介しましょう。

太宰治の名言①:人間は、しばしば希望にあざむかれるが、しかし、また、「絶望」という観念にも同様にあざむかれる事がある。

恋愛テクニックに使える格言・名言集を紹介!①

小説「パンドラの匣」から、希望と絶望の両方から欺かれる事を指した言葉です。世の中は思い通りにいかない事を表現していますが、時の知識人や作家はこの状況を嘆く内容の名言を多く残しています。この名言にもある通り、人間には自分を欺く観念からの逃避行は避けられない運命なのでしょう。だからと言って、この言葉を悲観的に捉える必要はありません。

中国古典の一つ「菜根譚」に「物事が上手くいっている時こそ細心の注意を払うべし。逆に思い通りにいかない時も自分から投げやりになってはならない。」という格言があります。太宰治の名言もこの格言と同じ真理を突いているように感じられます。人生を上手く生きる為には傲慢不遜に陥らない事が大切です。この名言はそういう意味の言葉だと思います。

夏目漱石の名言・格言集から学ぶ、男の人生の生き方とはなにか | MensModern[メンズモダン]

太宰治の名言②:私は、ひとの恋愛観を聞く事は、あまり好きではない。恋愛談には、かならず、どこかに言い繕いがあるからである。

恋愛テクニックに使える格言・名言集を紹介!②

「令嬢アユ」から抜粋した名言です。女子会などで行き交う恋愛談はどこまで盛られているのか、都合の悪い部分はいつの間にか彼氏が悪いという話にすり替わるのは日常茶飯事ですが、太宰治は女は恋愛に関して見栄を張るという心理を見抜いています。この名言はそういった意味です。男としてはあまり知りたくないような部分まで赤裸々に表現出来るのは、作家として流石の一言です。

また太宰治は、「女の好き嫌いなんて随分いい加減なものだと思う」という名言も残しています。大切なのはその場の雰囲気や相手の顔など、ときめきばかり重視して感情が先に出やすい女の恋愛観を意味するような言葉です。しかし、その場でのときめきもまた恋愛の醍醐味なので、あながち否定しきれるものではないと思います。

太宰治の名言③:真実は行為だ。愛情も行為だ。表現のない真実なんてありゃしない。

恋愛テクニックに使える格言・名言集を紹介!③

「火の鳥」からの名言です。気持ちを胸の内にしまっているだけでは人に伝わるハズもありません。それを言葉に出して、行為として表現する事で初めて人に伝わります。更に太宰治はこの小説の中で「真理は表現するものだ。時間をかけて、努力して創り上げるものだ。」と説明しています。恋多き人物だったからこそ愛や真理については人一倍理解していたのかもしれません。

こうした説明を踏まえて太宰治は「愛と真理は同じ事であり、愛とは最高の奉仕である」と表現しています。太宰治の考える愛とは、微塵も自分の幸せを思ってはいけないという戒めの上に成立しており、もはや自己犠牲に等しい考えです。極端すぎる気がしますが、この名言にある通り愛とは献身的なものであり、自己満足の為に使ってはならないという考えには納得させられます。

太宰治の名言④:恋愛は、チャンスではないと思う。私はそれを意志だと思う。

恋愛テクニックに使える格言・名言集を紹介!④

「チャンス」の冒頭文から抜粋した名言です。「人生はチャンスだ。結婚もチャンスだ。」という冒頭文からこの名言に繋がるので、人生における恋愛イベントを否定しているように聞こえます。しかし、しっかり目を通すと非常に納得させられる言葉だと感じられるようになります。なぜなら恋愛とはチャンスではなく自分自身の意志だからです。

選択・思考・決断…恋愛においてはそれら全てが自分の意志で行われます。それらの繰り返しによって相手と付き合いながら交流を深め、愛情を育んでいくのだから、恋愛とは自分の意志以外の何物でもありません。だから何が起きても自分の責任になる、という事を促しているような内容の名言に思えます。非常に奥深い内容の名言です。

太宰治の名言⑤:眼鏡をとって人を見るのも好き。相手の顔が、皆、優しく、きれいに、笑って見える。

恋愛テクニックに使える格言・名言集を紹介!⑤

短編小説「女生徒」からの名言です。眼鏡が特徴である女生徒の日常を、彼女の一人称視点からつづった作品です。思春期の少女らしい多感な心情を的確に描いており、まるで日記を読んでいるかのような感覚で読めます。この名言からは少女が眼鏡を外す事で、世界がより鮮明に見えるように感じられるので、彼女のありのままの姿が見えてくる気がします。

少女は眼鏡をかけるのは嫌らしく、顔から生まれる様々な情緒やロマンチックなど全ての要素を遮ってしまうと表現しています。この名言からは眼鏡など装飾品はおろか、化粧などで本来の魅力を損なってしまう事を憂う女性の心理を暗喩しているように思われます。ここまで女性の心理に迫った名言を出せる辺り、太宰治は天才です。

太宰治の名言⑥:怒涛に飛び込む思いで愛の言葉を叫ぶところに、愛の実体があるのだ。

恋愛テクニックに使える格言・名言集を紹介!⑥

「新ハムレット」から抜粋した名言です。奥ゆかしい日本人にとって愛の言葉を叫ぶのは非常に勇気がいる行為です。恥ずかしいという気持ちが先立って何も出来なくなるかもしれませんが、この名言の通り愛を伝えるには時に行動だけでなく言葉で伝えなければなりません。勇気を出して自分の愛を叫べと、この名言は呼び掛けているように感じられます。

非常に情熱的な名言ですが、上手く本質を突いた言葉です。恥ずかしさと葛藤によりなかなか言葉が出ないかもしれませんが、一度「愛している」と言ってしまえばその後は楽になれます。そうした言葉を素直に言えるのは男女において大切な事だと思います。口に出さないまますれ違いになってしまっては後悔するので、時には勇気を出して「愛している」と言ってみましょう。

太宰治の名言⑦:愛は、この世に存在する。きっと、ある。見つからぬのは愛の表現である。その作法である。

恋愛テクニックに使える格言・名言集を紹介!⑦

「思案の敗北」から抜粋した名言です。太宰治は愛の表現方法について、この名言にもある通り『何を』伝えるかよりも『どのように』伝えるかを重視していた作家と言われています。現代人の我々が太宰治に学ぶべきはその豊富な表現方法です。また当時の作家からはコミュニケーション、特に愛の表現にどのような関心を持つかで個性が分かれるような気がします。

この名言にもあるように、我々は愛という概念は元々知っていてもそれを表現する為の方法は習得する事が難しいです。愛を献身的なものだと定義していた太宰治でさえ、愛の表現方法には生涯苦悩していました。それでも愛を伝えるには何らかの手段で上手く表現しなければなりません。この名言は愛の表現という不確かなものに希望を持つように励ましてくれる言葉です。

告白する勇気の出ない男性へ!背中を押してくれる名言・フレーズまとめ | MensModern[メンズモダン]

太宰治の名言⑧:愛は最高の奉仕だ。みじんも、自分の満足を思ってはいけない。

恋愛テクニックに使える格言・名言集を紹介!⑧

未完の小説「火の鳥」からの名言です。恋愛について考える上でしばしば混同されがちですが、この名言でも定義されている通り「恋」と「愛」は本質的には異なるものです。簡潔に言うと「恋」は奪うもの、「愛」は与えるものと定義されています。想い人の事が知りたくて、欲しくて仕方ないという想いから、一方的な感情に心を支配されてしまう嫉妬も「恋」に分類されます。

余談ですが、トルストイも「愛は惜しみなく与えるものだ。」という名言を遺しており、太宰治のこの名言も愛の本質を突いた言葉だと言って良いでしょう。「恋は盲目」という言葉が指す通り、「恋」とは一方的な自己満足に過ぎません。「愛」を得たいならまず自制心を持ち、気持ちを暴走させる事なく生活を送りましょう。そうすればこの名言通りの愛が手に入るでしょう。

太宰治の名言⑨:人間の生活の苦しみは、愛の表現の困難に尽きるといってよいと思う。この表現のつたなさが、人間の不幸の源泉なのではあるまいか。

恋愛テクニックに使える格言・名言集を紹介!⑨

小説「惜別」の一文から、愛の表現の困難さを謳った名言です。器用・不器用に関わらず、愛を表現する事には誰でも苦労すると思います。しかし、それが間違った形で表現されると感情は歪んだ愛情になり、その人間の人格をねじ曲げてしまいます。太宰治や一部の作家はこの歪んだ愛情を不幸の源泉だと捉えており、下手をすると犯罪を起こす原因にもなってしまうと言及しています。

愛に対する誤解から人間関係が悪化してしまうケースは、現実においても非常に多く見られます。親から子への教育はまさしくその例です。この名言からは、人間の生活全体における不器用さや愛の表現の難しさを通して、生活全体を見直すように呼び掛けているようにも考えられます。太宰治も作家である前に1人の父親でもあるので、家族愛について思う所があったのかもしれません。

太宰治の名言⑩:ぽかんと花を眺めながら、人間も、本当によいところがある、と思った。花の美しさを見つけたのは、人間だし、花を愛するのも人間だもの。

恋愛テクニックに使える格言・名言集を紹介!⑩

「女生徒」から抜粋した名言です。校庭の隅に咲いていた4本のバラを見つけて、主人公である女生徒は花の美しさとそれを愛する心を持つ人間の姿を讃えています。人間には自然を愛する心を持ち、その美しさを表現する言葉も持っているという、愛の表現にこだわる作家・太宰治ならではの名言です。太宰治自身も自然を愛する心の持ち主だからこのような名言を出せたんでしょうね。

この名言は人間の本質をよく捉えています。自然を愛する心がなければ人を愛する事は出来ません。その心を持ち表現する方法を知っているからこそ人は人を愛するのかもしれません。愛の表現について直接は触れていませんが、人間の心理に迫り、人が人を愛するメカニズムを明らかにしているのであれば、この名言は愛を象徴する名言と言って差し支えないでしょう。

太宰治の名言⑪:愛することは、いのちがけだよ。甘いとは思わない。

恋愛テクニックに使える格言・名言集を紹介!⑪

短編小説「雌に就いて」からの名言です。褒められたものではありませんが、家庭を持ちながら多くの女性と浮名を流した作家・太宰治らしい名言ではないのでしょうか?「雌に就いて」は男2人が理想の女性について語り合うという物語ですが、この会話は二・二六事件の日に行われているので、主役の2人は生と死の狭間で大きく揺さぶられています。

命を落としかねない事件の中で、恋愛について語り合うのは文字通りの命懸けです。このシチュエーションに太宰治の文章がハマっているのは、前述の通り彼が浮名を流した人物である事は勿論ですが、その分女性から多くの恨みも買っているからこそ文章にリアリティが濃くなるのでしょう。理想の女性というお題に隠れて、女性の恨みに対する恐ろしさを語る名言とも取れます。

太宰治の名言⑫:男って、正直ね。何もかも、まる見えなのに、それでも、何かと女をだました気で居るらしいのね。犬は、爪を隠せないのね。

恋愛テクニックに使える格言・名言集を紹介!⑫

「火の鳥」から抜粋した名言です。見栄を張る女に対し、男は隠し事をするといった内容の名言に思えます。意図はどうあれ、上手く隠したつもりが周りから見たらバレバレというのは、女性なら頷く人が多いハズです。そういった男性の愚かさと愛おしさを象徴するような名言にも感じられます。この名言を使ってみたい女性もいるんじゃないでしょうか?

この名言のミソは、作者が男性でありながら男性を犬となぞらえてバッサリと切るという行為を女性の視点から行っている事です。常日頃から愛に悩み、多くの女性と付き合っていた太宰治であるから、このような女性のリアルな感情が溢れる名言を生み出せたのだと思います。愛に関する名言は太宰治の女性関係が大元になって生まれていると考えて良いでしょう。

太宰治の名言⑬:今の女性は個性がない、深みがない、批判はあっても答えがない、独創性に乏しく模倣ばかり。さらに無責任で自重を知らず、お上品ぶっていながら気品がない。

恋愛テクニックに使える格言・名言集を紹介!⑬

この名言は小説からの抜粋ではなく、太宰治が実際に言った名言だとされています。個性がなく、答えもなく、無責任でお上品ぶっていながら気品がないというこの名言は、失礼ですが現代の女性にもそのまま当てはまると言えます。流行に流されやすく、面倒事は彼氏に押し付けるなど、この名言にもある通り女性の生き方はいつの世も変わらないようです。

しかし、80年以上も前から不変の恋愛論を言い当てるとは、さすが世紀の文豪と称される太宰治です。しかも恋愛論の本質は今なお変わっていないので驚くほかありません。こうした観察眼の鋭さも多くの女性と付き合って磨かれたものでしょう。太宰治にとって恋愛経験とは命懸けだったからこそ、酸いも甘いも嚙み分けたような内容の名言が多く生まれたのかもしれません。

失恋の名言・格言まとめ!失恋から立ち直るための心に効く言葉 | MensModern[メンズモダン]

太宰治の名言集・格言集を恋愛テクニックとして実践しよう!

太宰治が遺した名言集・格言集を紹介してきました。太宰治は愛の表現や心理に迫る内容の名言が多く、それらは性別を超えて様々な立場から描かれているので、今なお多くの読者が彼の名言に心を打たれています。皆さんも今回紹介した名言を恋愛テクニックとして使う際には、告白の前に一度自分の愛の表現方法と照らし合わせながら見直してみましょう。


評価 4.9/ 5(合計12人評価)

記事へのコメント

気軽にコメントしよう!

※コメントは承認後に公開されます。

アクセスランキング

人気のあるまとめランキング

新着一覧

最近公開されたまとめ