新しい洋服を買う時、サイズを確認して買いますよね。しかし、値札などにかいてあるM・L・LLなどの表記は確認しても、肩幅・身幅・着丈を気にしたことがあるでしょうか?しかし着丈と言われても測り方がわからない人がほとんど。正しい着丈の測り方をレクチャーします!

目次
通販や試着をせずに買って大失敗!
新しい服を買って、さっそく着てみようと思ったら、あれ?サイズが合わない。着た感じが思っていた雰囲気と違う…なんてことありませんか?
ちゃんとサイズも確認して買ったのに、なぜ失敗したのかわからない。もしかしたらそれは着丈が間違っているのかも!でもよく聞くけれど着丈って?正しい測り方は?見ていきましょう!
サイズ表記でよく見かける着丈
新しいメンズ服を買う時に、サイズはとても重要です。しかしいつもLサイズを着ているからとLサイズの商品を買っても、少し小さかったり大きかったり、着た時に違和感を感じることがあると思います。
試着してから買えばよいのですが、着替えるのが億劫だったり、もしくはネット通販での購入で試着ができない状態の時は勘で買うしかありません。その場合実際に着てみて初めて失敗に気付くのです。
サイズは合っている、でも着丈は?
サイズは合っているのになぜ?と思うかもしれませんが、実はそれ、自分に合う着丈ではない服なのかもしれません。着丈は商品タグや、ネットで洋服を買う時のサイズ説明にも表示されています。
自分の着丈をしっかり把握しておけば服を買う時に失敗しません。せっかく新しい服を買うのですから、自分に合うものを買いたいですよね。しかし着丈の測り方は意外と知られていません。正しい測り方を覚えましょう。
着丈を測る時に使うもの
着丈を測る時にはメジャー(巻尺)を使いましょう。さまざまなメジャーがありますが、裁縫などに使うテープ部分が紙製もしくは樹脂製のものが良いでしょう。人間の体のように凹凸があるものは柔らかい素材のメジャーで測ることをオススメします。
また、自分で測れない場所があります。例えば背中などは自分で測ろうとすると上体をねじってしまったりして、正しい長さが測れなくなってしまいます。誰かに頼んできちんとした体制で測ってもらいましょう。
トップスの測り方
測る場所が一番細かく分かれているのがトップスです。大きく分けて四つの項目があり、それぞれを測ることで自分に似合ったサイズを知ることができます。
肩幅の測り方
腕と肩の付け根から、首の付け根までを測った長さを二倍したものです。付け根がわかりにくい場合は、押してみて骨のでっぱりが感じられる部分を起点にしましょう。服本体なら左の肩の縫い目から右の肩の縫い目までを真っ直ぐに測ります。
形がきっちり決まっているスーツのジャケットやYシャツを買う時は特にサイズをしっかりと確認しましょう。肩幅のサイズを間違えてしまうと致命的です。試着せずに購入する場合は注意しましょう。
服の種類によっては実際に測った数字通りにするより綺麗に着れるサイズがあります。例えばアウターの場合はインナーを着るぶん肩周りが大きくなるので、肩幅+3~5cmで選びましょう。
Tシャツなどのインナーは肩幅に+1cm~2cmのサイズを選びましょう。ちなみに半袖Tシャツの場合は肩幅と袖丈に対し、胸囲の方が小さめのサイズを選ぶとメンズ服をバランスよく着ることができます。
身幅(胸囲)の測り方
身幅は胸囲で測ることができます。測り方は両脇の下にメジャーを真っ直ぐに巻きます。測った長さを二分の一にしたサイズが身幅になります。服本体なら脇下2cmの場所から脇下2cmの場所を目安に一直線の長さです。
しかし測った胸囲ちょうどの服を買ってしまうとかなり胸周りがきつくなってしまいます。目安として身幅+10cm前後ぐらいのものを選ぶようにしましょう。
袖丈の測り方
肩と腕の境目から、手首の最も細い箇所までを測ります。シャツやアウターなどの場合は+3~5cm、袖丈が60cm以下のもの選ぶようにしましょう。服本体なら肩の縫い目から袖口まで真っ直ぐに計測します。
ジャケットやシャツの場合、袖丈が短すぎると野暮ったい印象になってしまいますし、手が隠れてしまうほど長すぎてもバランスが悪くなってしまいます。ぴたりと合う袖丈を選ぶとより素敵に着こなすことができます。
着丈の測り方
着丈は首の始まりから腰骨までを真っ直ぐに測ります。服本体なら背中側の襟ぐりの真ん中から裾までを計測します。ちなみに襟ぐりとは、衣服の首周りのラインを指します。
測った着丈と全く同じ長さの服を選ぶと、座った時に裾の位置が上がり、背中が見えてしまいだらしない印象になってしまいます。真っ直ぐ立った時にベルトが見えなくなる長さを目安に選ぶとわかりやすいでしょう。
ボトムの測り方
ウエストや股下など、ボトムを買う時に着丈はとても重要です。ボトムは大きく分けて5つの項目の着丈を調べる必要があります。
ウエストの測り方
男の場合ウエストってどこを測るの。
— とろきまさ (@torokimasa) August 22, 2012
ウエストのサイズを測る時は腰の骨上のラインをぐるりと一周させて着丈を測ります。普通ウエストという言葉が指すのは腰の一番くびれた場所、またはおへその上あたりをを示しますが、その位置でボトムを穿くことはありません。よって実際に測ったサイズから+3~4cmを選びましょう。
服本体なら前面を右端から左端までを真っ直ぐ測り、その長さを二倍したものがウエストサイズになります。この場合はメンズ服のウエストサイズになりますので、穿いていて苦しかったりゆるすぎない場合は測ったままのサイズで服を選んでもOKです。
ヒップの測り方
あまり意識したこがないかもしれませんが、ヒップのサイズも確認しておくとなお良いでしょう。測り方はお尻の中で一番高い位置を目安に一周して測ります。+3~4cmのサイズを選ぶと大きすぎず、ちょうどよく穿くことができます。
服本体で測る場合はファスナー止まりから、またはウエスト部分から15cmぐらい下を左右に真っ直ぐ測ったサイズを二倍した長さになります。
わたり周り(もも周り)の測り方
わたり周りとは太ももの付け根を一周した長さを表し、わたり幅や太もも幅、太もも周りと書かれている場合もあります。スキニーなどの太もも周りがスリムなボトムを買う場合には絶対に把握しておきたい場所です。
服本体なら内股の縫い目の2cm下の左右の長さを計測します。あまりきつすぎると無理やり穿けたとしても動きづらいですし、穿きづらいからとただのタンスのこやしにしてしまうかもしれません。ボトム購入の際には是非確認しておきましょう。
股上の測り方
腰の骨から足の付け根までを真っ直ぐ計測します。パンツを選ぶ時は股上から+2cmから3cmのサイズを目安に選ぶのがベターです。服本体なら内股の合わせから上部への長さを測ります。
股下の測り方
太ももの付け根の出っ張った骨からかかとまでの長さを測ります。服本体なら内股のあわせから裾までの長さを測ります。楽に穿くパンツを選ぶ場合は股下に5cm~8cmくらいの余裕があるものを選ぶと良いでしょう。
パンツの丈直しについて
パンツの丈を直すにはいくつかのポイントがあります。実はパンツの丈には種類があり、3つに分けられます。
ワンクッション
ボルドーカラーのコードバン、
— きゃんでぃ小海老爺です。 (@kansaifunk) January 26, 2014
アメリカンスタイルの外羽根ウイングチップ。
グレイのパンツをワンクッションで。 pic.twitter.com/WkgDcUvm0V
靴の甲側にパンツの裾がきちんと当たっていている長さのことを指し、主流とされてきた裾が長めのスタイルです。広めの裾幅のパンツに適しています。
ハーフクッション
UNIQLO 製チャコールグレイのパンツをハーフクッションにして、 スコッチグレインの黒外羽根フルブローグを履いてみました。
— きゃんでぃ小海老爺です。 (@kansaifunk) September 30, 2014
ドレスコードが甘い業界なので、 こんなにカジュアルでも全く大丈夫です。
o(^o^)o pic.twitter.com/xyFcj6W37x
靴の甲にパンツの裾が若干触る程度の長さを指します。ノークッションとワンクッションの間ぐらいの長さで、細めの裾幅のパンツに適しています。
ノークッション
股下はノークッションで裾幅を細くしていただくと今っぽいパンツになりますよ! pic.twitter.com/Tw5Zozqps7
— オーダースーツ SARTO KLEIS (@SartoKleis) May 4, 2016
パンツの裾が靴の甲にあたらない丈のことを指します。座ると足首が大きく見えるので、ソックスなどが丸見えになってしまう場合があります。カジュアル重視のスタイルなのビジネススーツにはオススメしません。
低身長・短足に悩む男性の着丈術!
トップスの着丈は長さに注意
身長が低めの人や、短足なメンズは着丈が長すぎるシャツはオススメできません。隠れる部分が多くなるとより身長や足の長さが縮んで見えてしまいます。
長パンツを選ぶ時は股上に注意
身長が低い、足が短めのメンズは股上の着丈が長いパンツはオススメしません。短足がより目立ってしまう為です。股上の着丈が21〜24cmのものを目安にしたほうが良いでしょう。
短足にロールアップはNG!
短足がコンプレックスの場合、股下の長さは悩みの種です。自分の股下よりも長いものを買って丈詰めせずにロールアップしている方も少なくありませんが、短足ぎみのメンズの方はやめましょう。自然と足元に注目してしまい、短足がより強調され身長が低くみられがちになってしまいます。
身長・体系別で見る着丈
人の体系にはそれぞれ特徴があり、座高の高さや、肩幅や胸囲によって似合う着丈が変化したりします。よって自分の体系を目安にし、それに合わせた着丈を選ぶことが重要です。
例えば身長が160㎝の男性はTシャツ62㎝、シャツは67㎝のXSサイズ。身長165センチの男性はTシャツ64㎝、シャツは69㎝のSサイズ。身長168㎝の男性はTシャツ66㎝、シャツは70㎝のS~Mサイズです。
ちなみに体の線が出るような細身のシャツやジャケットをスマートな体系の男性が選ぶ場合、身幅・49cm以下のものが良いでしょう。身幅50cm以上のものは脇下に無駄な空間ができてしまいます。
着丈の測り方をマスターしておしゃれ男子に!
オシャレに気を遣うメンズはコーディネートだけでなく、洋服のサイズをきちんと把握しています。基本となる自分の体系を理解しておけば、ルーズな着こなしなら何㎝のものを選ぶか、タイトな着こなしなら何㎝のものを選ぶかということが即座に分かります。
着丈をちゃんと確認しておけば通販で買う時も失敗しません。お店で買い物する時に店員さんに採寸してもらうのもオススメです。よりおしゃれの選択肢が広がるので是非一度自分のサイズを把握しておきましょう。
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