スーツを着る機会が増え、正しい着こなし方が気になる人も多いでしょう。特にスーツのボタンの留め方にはルールがあります。2つボタンや3つボタンにボタンが2列になっているダブルスーツがあります。それぞれにルールがあるのでボタンの正しい留め方を説明します。

スーツボタンの正しい留め方知ってる?2つ3つ・数でルールが違う!

目次

  1. ボタンから見るスーツの種類
  2. 流行のシングル2つボタンスーツの留め方
  3. もう一つの流行シングル段返り3つボタンスーツの留め方
  4. シングル3つボタンスーツの留め方
  5. シングル1つボタンや4つボタン以上のスーツの留め方
  6. スリーピーススーツの留め方
  7. ダブルスーツの正しいボタンの留め方
  8. ダブル4つボタンスーツの留め方
  9. ダブル6つボタンスーツの留め方
  10. スーツボタンの正しい留め方はビジネスマナー
  11. スーツボタンの正しい留め方のまとめ

ボタンから見るスーツの種類

スーツにはボタンが縦1列に並んだシングルスーツと2列に並んだダブルスーツがあります。シングルスーツはビジネスにもフォーマルにも対応できる定番のスーツです。ボタンの数で1つボタンスーツ、2つボタンスーツ、3つボタンスーツ、4つボタンスーツという呼び方になります。

シングルスーツの流行は2つボタンスーツです。また、3つボタンスーツには段返り3つボタンと呼ばれるスーツもあります。段返り3つボタンスーツも流行の1つです。

スーツのボタンが2列に配置されている物をダブルスーツと呼びます。ダブルスーツはシングルスーツよりジャケットの前部を大きく重ねてボタンを留めるので体が大きく見せれる特徴があります。シングルスーツに比べてフォーマル感が出てしっかりとした印象になるため、ダブルスーツを好んで着る人が多いです。

ダブルスーツの主流は4つボタンと6つボタンになります。また、ダブルスーツの着こなしは難しくなっているので着こなし上級者向けのスーツです。

流行のシングル2つボタンスーツの留め方

シングル2つボタンスーツは今の流行のデザインです。2つボタンスーツは襟のVゾーンが広めになっているので、首周りをすっきりとした印象に見せてくれます。また、年齢に左右されないデザインなのでスーツを着始める人でも選びやすいです。

2つボタンスーツの正しいボタンの留め方は、第1ボタンを留めて下のボタンは開けておきます。2つボタンスーツは就職活動にも向いているので、最初に買う1着におすすめです。

もともとスーツは3つボタンスーツだけでしたが、実用性を考え2つボタンスーツが作られたと言われています。2つボタンスーツは比較的歴史が浅いデザインなのです。

もう一つの流行シングル段返り3つボタンスーツの留め方

3つボタンの第1ボタンがスーツの襟と一緒に折り返されているデザインを段返り3つボタンスーツと言います。見た目は2つボタンスーツと似ているのが特徴です。見た目が2つボタンに似ているので流行になっています。

段返り3つボタンスーツの正しいボタンの留め方は、真ん中のボタンだけを留めます。第1ボタンはデザインのために留めれないです。下のボタンは2つボタンスーツと同じように留めません。

3つボタンから始まったスーツの歴史ですが、本来、ベストも一緒に着るのが主流でした。スーツのVゾーンを広く取れるほうが納まりがよく見えるので、第1ボタンをスーツの襟と一緒に折り返すデザインが出来ました。そこから第1ボタンを取って今の2つボタンスーツになったのです。

シングル3つボタンスーツの留め方

少し古めのデザインと言われている3つボタンスーツですが、真面目なイメージをあたえるデザインなのでビジネスで着ている人が多いです。Vゾーンが狭めなのでクラシックに感じます。

3つボタンスーツの正しいボタンの留め方は、第1ボタンと第2ボタンを留め下のボタンは開けておきます。段返り3つボタンのように真ん中だけ留める話も聞きますが、段返り3つボタンでない限り2つのボタンを留めるのがルールです。

これまでの説明でお気づきの人もいると思いますが、シングルスーツの正しいボタンの留め方は1番下のボタンの開けておくのです。1番下のボタンは飾りボタンで、留めてしまうとしわが出来やすくなります。

シングル1つボタンや4つボタン以上のスーツの留め方

珍しいボタン数のデザインにフォーマルスーツや細みのスーツに見られる1つボタンのスーツがあります。ボタンが1つなので1番下のボタンを開けるというルールに当てはまらないです。普通にボタンは留めます。

4つボタン以上が付いているスーツも珍しいですが存在します。フォーマルやビジネスには向きませんがガジュアルに着こなすスーツです。ボタンはルールにのっとって1番下のボタンを開けます。

スリーピーススーツの留め方

ジャケットとスラックスのセットでツーピーススーツと呼び、ベストを足した3点セットをスリーピーススーツと呼びます。スーツは元々ベストを含めたスリーピーススーツとして着られていました。ベストもスーツと同じ様に1番下のボタンを開けて着ます。ベストもボタンを全部留めてしまうとしわが出来やすいです。

最近は若い年代の人もスリーピーススーツを着ているのを見かけます。昔はオジサマスーツというイメージがありましたが良いところがあります。最近クールビズ運動が行われていますが、スーツのジャケットを脱ぐ時にベストを着ていると落ち着いて見えます。またウォームビズでは、ベスト1枚増えただけでかなり暖かく感じます。今の時代に合っているスーツかもしれません。

スリーピーススーツを着る場合はジャケットのボタンは留めなくても良いです。昔はジャケットは上着でシャツは下着という考え方でした。スリーピーススーツは同柄で仕立てるのがほとんどなので、ジャケットのボタンを留めていなくても統一感が出ます。上着のボタンを留めなくてもベストで下着を隠しているので失礼がないとなるのです。

ダブルスーツの正しいボタンの留め方

ダブルスーツの呼び方として「ダブル〇つボタン〇つ掛け」と呼びボタンの留め方がわかりやすくなっています。〇つボタンはボタンの個数、〇つ掛けはボタンを留める箇所数となっています。ルールは留めることの出来るボタンは全て留める事です。

ダブルスーツには2つボタン、4つボタン、6つボタン、8つボタン、10つボタンとありますが、ここではダブルスーツの主流となっているダブル4つボタンスーツとダブル6つボタンスーツについて説明します。

ダブル4つボタンスーツの留め方

4つボタンのダブルスーツには4つボタン1つ掛けの留め方があります。第1ボタンは飾りボタンになるので第2ボタンを留めます。ラペルと呼ばれる下襟の位置が下がる傾向にありシングルに近い印象になります。

4つボタン2つ掛けと呼ぶ留め方もあります。第1ボタン、第2ボタンともに留めます。体系に合わせて第2ボタンは留めなくても問題はありません。2つ掛けは華やかな印象になり、礼服として使われることが多いです。

ダブル6つボタンスーツの留め方

6つボタン2つ掛けがダブルスーツの中でも最も主流と言われています。第1ボタンが飾りボタンになるので第2ボタンと第3ボタンを留めます。クラシックな印象が強くなるデザインです。4つボタン2つ掛けと同じように体形に合わせて第2ボタンを開けても構いません。

第3ボタンと留めるデザインの6つボタン1つ掛けもあります。比較的に年配の人が礼服にする事が多いデザインです。クラシカルなデザインを希望する人向けです。ダブルスーツは着こなしが難しいと説明しましたが、選ぶ柄によってスリーピースと同じように品格や大人らしさを演出してくれます。

スーツボタンの正しい留め方はビジネスマナー

シングルスーツのボタンの留め方は、1番下のボタンを留めない事がルールになります。すべてのボタンを留めている就職活動中の人など見る事がありますが、すべてのボタンを留める事で堅すぎるイメージを持たれる事もあります。デザイン上しわが出来やすくなり、着こなし面ではだらしなく見える事もあります。

1番下のボタン(アンダーボタン)を留めずに着ることをアンダーボタンマナーと呼びます。デザイン上ジャケットは裾に向けて広がっていく形になっています。そのためまっすぐ縦に並んでいるボタンを留めていくと歪みがしわとして出てくるのです。また、もともと1番下のボタンは飾りボタンで留める事は考えられていないと言われています。

ダブルスーツはボタンを全て留めるのが一般的なルールですが、説明したとおり○つ掛けという言い方があるのでわかりやすいです。紳士服売場に行った時に試着をしてみると、ボタンの多さのわりにボタン穴は1つや2つなので迷うことはないです。

スーツを着ていると椅子に腰を掛ける機会もあります。シングルスーツはボタンを外して座るのが本来のマナーです。日本では馴染みのないマナーかもしれませんが、スーツの型崩れを防ぐためにボタンは外します。面接や上司と話をする場合は外さずに座り、立ち際にボタンを触る仕草をしてマナーは知っていますアピールをするのも良いです。

スーツボタンの正しい留め方のまとめ

スーツボタンの正しい留め方を説明しましたが、シングルスーツのボタンの留め方は1番下のボタンは留めないアンダーボタンマナーと覚えましょう。ダブルスーツはボタンの配列が2列になるようにデザインされているのでボタンとボタン穴と合わせて留めます。2つ掛けの場合は体形に合わせて下のボタンを外しても良いです。

椅子に座る際のボタンの留め方としてシングルスーツは型崩れ防止のために外して座り、面接などの場面ではマナーは知ったうえで外さずに座ります。ダブルスーツはボタンを留めたまま座ります。

ボタン数やデザインで違ってくるボタンの留め方ですが知ると意外に簡単なマナーです。スーツを着る機会が増えてくる人もいるかと思いますが参考にして下さい。


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